現在ではスマホの性能も大幅にアップし、スマホでも綺麗な3Dグラフィックがバリバリ動くゲームが多数あります。
ですがやはり餅は餅屋、ゲームはゲームハードということで今でも根強い人気があるコンシューマ機。
確かにコンシューマ機もいいですがもっと良い環境でゲームしたくないですか?
ということで今回はゲームをするための最高のデバイスとも言える、PCについてのお話です。
パソコンでゲームを快適にするには?
まずパソコンでゲームをするには前提として十分な処理能力を持っている必要があります。
その点ではコンシューマ機よりもハードルが高いですが、逆に言えば環境さえ揃えればいくらでも高画質でプレイできるということですね。
まずはパソコンでゲームを快適にプレイするために必要な要素の紹介です。
CPU
まずはパソコンの心臓部とも言えるCPUですね。
すごくパワーが必要というわけではないですが、それなりにパワーが必要です。
ゲームはそこまでCPUに負荷がかかる作業ではないのでCPUパワーでぶん殴るような使い方はしないですが、基本的な処理はCPUで行われるので処理能力に余裕がある方が好ましいです。
よくゲーミングPCの指標として言われるのはCore i5以上と言われています。
プレイするゲームにもよりますが最低でもCore i5程度の処理能力があれば問題はなさそうですね!
RAM
ゲームは非常にRAMを消費する処理の1つでもあります。
CPUでの処理は少なくてもマップなどをロードしておいておく必要があるためです。
OSの消費量も考えると8GB〜16GB以上が好ましいでしょう。
4GBではゲームプレイに支障が出たりします。
ストレージ
意外と怠りがちなのがストレージです。
つまりはハードディスクなどですね。
ゲームにもよりますが、基本的にゲームはどこかでマップなどのロードを行う必要があります。
そのため、ロード作業というのは絶対に必要となります。
ロードを少しでも早くして快適にゲームを進めるためにはハードディスクよりも高速なSSDなどを使用することをおすすめします。
GPU
これが今回の記事の主役でもありますが、GPUです。
簡単に言うとGPUは画像処理に特化したCPUのことで画像の処理をさせると右に出るものはいないくらい速く動作します。
当然ですが、ゲームは画像処理の連続なのでこのGPUが高速であればあるほど有利になります。
Radeon RX 480 8GB
※貸していただいたRX 480は在庫切れなので同じメーカーの冷却ファンが違うモデルのリンクです
今回はフォロワーさんの「ありす☆きゃろる(@AliceCarrollAMD)」さんよりRadeon RX 480をお借りすることができました!
ありすきゃろるさんのブログはこちら。
秋葉原技術総合研究所
今回はありすきゃろるさんよりオーバークロックや高負荷での動作をしても構わないとかなりの好条件で貸してもらいました!
なのでガンガン負荷を掛けて検証をしていきたと思っています。
外観
メイン機に搭載しているGeForce GTX 650 Tiと比較
今回はメイン機に搭載しているGeForce GTX 650 Tiと比較していきます。
特に最新のGPUでもなく、ハイエンドモデルではないため比較にならない気もしますが、手元にあるGPUの中で一番パワーがあるGPUなのでこれで許してください・・・
スペック比較
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GIGABYTE GV-N65TOC-2GI (GeForce GTX 650 Ti) |
RD-RX480-E8GB (Radeon RX 480) |
|
---|---|---|
GPU | GeForce GTX 650Ti | Radeon RX 480 |
コアクロック | 1032MHz | 1120MHz (ブースト時 1266MHz) |
メモリクロック | 5000MHz | 8000MHz |
ビット幅 | 128bit | 256bit |
ビデオメモリ | GDDR5 2GB | GDDR5 8GB |
出力 | D-sub x1 HDMI x1 DVI x2 |
HDMI x1 DisplayPort x3 |
バス | PCI-Express x16 (3.0対応) | PCI-Express x16 (3.0対応) |
補助電源 | 6pin x1 | 6pin x1 |
冷却 | 空冷ファン | 空冷ファン(リファレンスファン) |
サポート | DirectX 11:◯ HDCP:◯ RoHS:◯ |
DirectX 12:◯ HDCP:◯ RoHS:◯ |
※参考サイト
GIGABYTE GV-N65TOC-2GI CFD販売株式会社
玄人志向 | RD-RX480-E8GB:Radeon RX 480搭載 グラフィックボード (PCI-Express)
ベンチマーク比較
まずはベンチマークスコアでの実験です
GTX 650 TiとRX 480それぞれGPUで3回ずつベンチマークを実行し、その平均での評価となります
画質設定などは変えずに測定しています
ファンタシースターオンライン2(PSO2) キャラメイキングベンチマーク Ver 04.00.00
※画像は公式サイトより引用。
SEGAの大人気オンラインゲームです。
Vitaからもプレイできますが、PC版の要求スペックは高め。
最高画質でプレイしようと思うとミドルエンド以上のGPUが必要です。
設定:最高設定 1080p ウィンドウモード
GIGABYTE GV-N65TOC-2GI (GeForce GTX 650 Ti) |
RD-RX480-E8GB (Radeon RX 480) |
|
---|---|---|
1回目 | 4670 | 25410 |
2回目 | 4723 | 23215 |
3回目 | 4724 | 21747 |
平均 (小数第2位で四捨五入) |
4705.6 | 23457.3 |
なんというか圧倒的ですね・・・
ココまで差があるとは思いませんでした。
その差スコアにするとGeForce GTX 650 Ti比で約5倍~6倍です。
MONSTER HUNTER FRONTIER G(MHF G) Rev.2 ver3.01
※画像は公式サイトより引用。
設定:1080p ウィンドウモード
画質設定は特にありませんでしたので解像度のみ1080pに変更しました。
バージョンは測定時の最新であるRev.2 ver3.01を使用しました。
MHFのベンチマークを回してみました。
比較的軽量なベンチマークですが、最高画質でのプレイにはもちろんGPU必須です。
動くと言うだけであればCPU内蔵グラフィックでもなんとかなるかも?
GIGABYTE GV-N65TOC-2GI (GeForce GTX 650 Ti) |
RD-RX480-E8GB (Radeon RX 480) |
|
---|---|---|
1回目 | 7415 | 20342 |
2回目 | 7433 | 19546 |
3回目 | 7429 | 19265 |
平均 (小数第2位で四捨五入) |
7425.6 | 19717.6 |
こちらは先程のPSO2と異なり、スコアの開きはそこまで大きくないように思います。
それでも2倍以上のスコアですが・・・
ドラゴンクエスト X Ver 1.4k
※画像は公式サイトより引用。
設定:最高設定 1080p ウィンドウモード
要求スペックはかなり低めのドラゴンクエスト Xのベンチマークです。
内蔵グラフィックでも遊べるレベルの軽さで、GPUがあれば快適にプレイ可能です。
GIGABYTE GV-N65TOC-2GI (GeForce GTX 650 Ti) |
RD-RX480-E8GB (Radeon RX 480) |
|
---|---|---|
1回目 | 13518 | 20882 |
2回目 | 13365 | 20707 |
3回目 | 13549 | 20538 |
平均 (小数第2位で四捨五入) |
13477.3 | 20538.3 |
こちらは余りスコアの開きがありませんでした。
おそらくドラゴンクエスト自体はそこまで重いゲームではないのが要因かと思います。
ドラゴンクエストしかしない人には買い替えは向かないかもしれません。
実際のプレイでの比較
次は実際にゲームをプレイしてみて体感的にどこまで違うのかという実験です。
こちらは条件と一定にするのが難しいですがなるべく同じ条件にしています。
主にfpsの低下やプレイの際に感じたカクつきなどを評価しています。
Minecraft(マインクラフト)
※画像は公式サイトより引用。
CPUの性能上昇により、GPUを搭載していないパソコンでも結構快適にプレイできるようになったMinecraftですが、一番重要なのがGPUの処理能力と言うよりかはVRAM(グラフィックメモリ)の多さです。
処理能力は一定以上あれば問題ないのですが、Minecraftでは大量のブロックを読み込むことになるのでVRAM(グラフィックメモリ)を多く消費します。
また処理の種類もGeForceやRadeonが得意とするとDirectXではなく、OpenGLという種類の処理が中心となっています。
GIGABYTE GV-N65TOC-2GI (GeForce GTX 650 Ti) |
RD-RX480-E8GB (Radeon RX 480) |
||
---|---|---|---|
通常のワールド | 最高fps | 300fps程度 | 350fps程度 |
最低fps | 15fps程度 | 20fps程度 | |
安定時fps | 105fps程度 | 100fps程度 | |
スーパーフラット ワールド | 最高fps | 350fps程度 | 380fps程度 |
最低fps | 30fps程度 | 50fps程度 | |
安定時fps | 200fps程度 | 250fps程度 |
体感では描写チャンクを広くした際にRX 480の方がfpsが安定するまでが早く、安定した際のfpsも高めに感じました。
ですが絶対買い替えたほうがいいレベルかと言われるとそれは別で、通常プレイではそこまで大きく体感は変わりません。
MODを大量に導入してプレイする場合などには3万円程度で8GBもVRAMがあるRX 480はおすすめできますね!
METAL GEAR SOLID V The Phantom Pain(MGS5TPP)
※画像は公式サイトより引用。
設定を下げればプレイ自体はサクサクできますが、最高設定時の重さは異常なレベルです。
大抵のゲームはまだまだ650Tiで最高設定でプレイ可能ですが、METAL GEAR SOLID V The Phantom Painは非常に動作が重く、設定を落とす必要がありました。
RX 480では最高設定でもかなりサクサクと動きました。
基本的に最高設定でOKという感じですね。
一瞬重くなる瞬間はありましたが、それ以外は快適でした。
バトルフィールド4(BF4)
※画像は公式サイトより引用。
こちらはFPSの名作バトルフィールドシリーズより最新作のバトルフィールド4です。
(バトルフィールド ハードライン? 奴は死んだんだ・・・)
こちらは激重というほど重くはないですが、最高設定時は非常に負荷が大きくなります。
またFPSというゲームの特性上グラフィックボードの安定性が非常に重要になります。
FPS上手くないので多少遅くても致命傷になったりすることはほぼないですが、爆発時などの負荷がかかる場面での安定性が増すので更に快適にプレイ可能となりました。
こちらもGTX 650 Tiでは中設定程度だったんですが、高設定や最高設定で動作させることが出来ました。
いつでも60fps出す安定性を重視するのであれば高設定程度がオススメです。
総評
ゲームの種類によってはスコアの伸びが良くなかったりしましたが、極端に何かが弱いという印象はないのでオールラウンダーという印象を受けました。
またVRAMが多めなのでVRAMを食うゲームにオススメのグラフィックボードです。
まとめ
コスパモンスター
コスパに優れたコスパモンスターだなという印象を受けました。
AMDがRX 480発表時に「RX 480を2枚挿せば、GTX 1080をより少ないコストで超えることが出来る」と言っていたのがわかるGPUでした。
これでお値段がたったの3万ちょいと考えると買い換える価値は結構あるかと思います。
パフォーマンス全振りのマシンには向かない
あくまでも「安くでそこそこの性能を手に入れることが出来るコスパ重視のGPU」だと言うことは忘れてはいけませんね。
AMDも発表の際に言っていますが、「”2枚”挿せば、GTX 1080をより少ないコストで超えることが出来る」ということです。
つまりGTX 1080を2枚積んだほうがよりハイスペックなマシンが出来ることは間違いありません。
当たり前ではありますが、お金に糸目をつけない様な組み方をするときにはRX 480が最良かと言われるとそれは違うのでそこは注意です。
今回はここまでです。
ではまた!
※貸していただいたRX 480は在庫切れなので同じメーカーの冷却ファンが違うモデルのリンクです
※RX 480は「ありす☆きゃろる(@AliceCarrollAMD)」さんよりお借りしたものです。
ありすきゃろるさんのブログはこちら。
秋葉原技術総合研究所
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