皆さん、バックアップって取っていますか?
インターネットが発達し、様々なデータを高速でやり取りできるようになり、人類が扱うことができるデータの容量は日々増えていると思います。
扱うデータの量が増えると困るのが「バックアップ」ではないでしょうか?
毎日使っているスマホ、タブレット、パソコンなどには重要なデータがぎっしり詰まっていることでしょう。
ですが、そういったデータが突然消えてしまうこともあります。
紛失、ソフトの不具合、地震や落雷、火事による故障など、自分がどれだけ大事に扱っていても壊れてしまうときは壊れてしまうのです。
そんな「もしも」に備えてバックアップを取ると思うのですが、データが増えてくればバックアップするために必要な容量も増えていきますよね・・・
パソコンにはデータがぎっしり
スマホやタブレットはここ数年で一気に容量アップしましたが、それでも保存できる容量は頑張ってもせいぜい1TB程度です。
それに比べて、パソコンは1TBは当たり前、多いものであれば2TB~3TBの保存容量があるものもありますよね!
筆者の使っているパソコンには、パソコンを使い始めた5才頃からのデータがすべて保管されています。
もちろん毎日使っているので、現在進行系でデータが増えているのですが、データの量が増えすぎてバックアップが取れてないのが現状です。
もし、急にデータが吹っ飛んだりしたら3日位は寝込む自信があります・・・
そんな大量のデータを扱う仕事をしている人におすすめしたいのが今回ご紹介する「Seagate IronWolf」です。
Seagate IronWolfとは?
Seagateが展開するプロフェッショナル向け高耐久HDDこそが「IronWolf」シリーズです。
HDDは容量あたりの単価はかなり安いですが、大量のデータを日々読み書きしていると劣化し、いずれ故障します。
これはこの世に存在するすべての物言えることですが、「いつかは壊れる」のです。
当たり前ですが、大事なデータを守る上で大事なことは「壊れる前に交換する」ことではないでしょうか?
壊れてからでは遅いので、壊れてしまう前に交換することが重要ではあるのですが、会社などの大人数が同じデータを使う場所ではどうしてもアクセスが多くなり、壊れるまでの時間が短くなる傾向にあります。
Seagate IronWolfはプロフェッショナル向けとして「安定稼働できる期間が長いHDD」となっています。
どのくらい耐久性が高いの?
こちらのIronWolfのスペック表を見てください。
Iron WolfシリーズはNAS向けのHDDとだけあって、年間180TB以上の読み書きを想定しているとのこと。
「180TB/年」と言われてもピンとこないですが、毎日0.493TBものデータの移動にも耐えるということです。
0.493TBはGBになおすと493GBです。
毎日500GB近くのデータを読み書きすることを想定して作られているので、一般的なHDDの数十倍もの負荷がかかることは明白ですね。
そんな負荷にも耐えることができるのが「IronWolf」です。
平均故障間隔(MTBF)は100万時間以上
スペック表に「平均故障間隔(MTBF)」という項目がありますが、これは壊れるまでの平均的な時間を表します。
つまり、「IronWolfシリーズは100万時間程度まで壊れずに稼働できる」ということになります。
100万時間って言われてもよくわからないので、年に直してしましょう。
100万時間 ÷ 24 (1日は24時間) = 41666.6666667日
約41666日は壊れることがないとのことです。
年になおすと・・・
41666 ÷ 365 (1年は365日) = 114年
つまり、買えばほぼ永久的に壊れることはないということです。
計算間違ってないよね・・・?
一生壊れないなら実質タダでは・・・?
とはいえ、これはあくまでも1台の場合の話で、実際は100台を1万時間動かして1台だけ故障すれば100万時間となるので、壊れるときは壊れるとは思います。
壊れるときは壊れるとはいえ、こうしてメーカーがMTBFを公開していること自体が安心に繋がる気がします。
下位モデルではMTBFの記載すらないことが多いので、こうやってスペック表に書けるほどの自信があるということですね。
安心の長期間保証とデータリカバリーサービス
Iron Wolfは最大5年の保証がついているので、5年間は安心して使うことが出来ます。
さらに、IronWolf Proには「Rescueサービス」が付属しているので、もしものことがあってもSeagateでデータのリカバリーをしてくれます。
もちろん、リカバリーしても消えたデータが完全に戻るとは保証されていないものの、こういったサービスが付属しているのは嬉しいですね!
容量のラインナップには世界トップクラスの14TBも
NAS向けなので当然ですが、IronWolfの容量ラインナップは大容量なものが多いです。
現在販売されている中では世界トップクラスの14TBという容量ラインナップもあるので、使用用途に合わせて容量を調節できるのも良いですね。
動画や画像を大量に使う現場では、14TBを複数台運用することで、容量不足を解決できます。
複数台同時運用を想定した振動センサー
家庭用のNASであれば1台のHDDで運用することもあると思いますが、規模が大きくなると複数台のHDDを入れることができるNASを使うことになると思います。
そうなったときに気になるのがHDD同士の「共振」です。
HDDは中で磁気を帯びた円盤が回転することでデータを記録しています。
円盤が中で高速回転しているので、多少振動しています。
1台であれば問題ないのですが、複数台のHDDを同時に運用すると、1台1台が発する振動が微弱でも共振してパフォーマンスが低下することがあります。
ですが、IronWolfには振動センサーが内蔵されており、振動によるパフォーマンスの低下を抑える制御をしているとのことです。
うーん、細かい・・・
細かいところまでしっかりと詰めて対策しているのは流石という感じです。
Seagate IronWolf Pro 14TBを個人で使ってみる
ということで、SeagateさんからIronWolf Pro 14TBを提供していただいたので、ありがたく使わせていただきます。
早速メイン機に入れてみましたが、この圧倒的な容量・・・・
14TBですが、実質的に使える容量は12.7TBです。
これは1GBを1000MBで計算するストレージ側の計算と、1GBを1024MBで計算するOS側の違いなので、表示は正しいです。
2TBのHDDだと実質的に使える容量は1.81TBで、あまり減ってる感じがないですが、14TBにもなるとかなり減ってる気がしますね・・・
筆者が始めてパソコンを自作してから8年ほど経ちますが、最初は1台しか積んでいなかったHDDは徐々に台数が増え、現在はHDDとSSD合わせて合計11台も搭載していました。
IronWolf以外の総容量は約18TBもありました。
IronWolf使えば、台数が一気に減らせるような・・・
ま、まぁ、複数台あることで冗長化してるから!!!
CrystalDiskMarkの結果
NAS向けのHDDで高耐久なのは確かですが、その分速度落としてたりするんじゃない?とか思いましたが、普通のHDD並に速いです。
これだけ出ていれば通常利用で困ることはありません。
まとめ
圧倒的な容量と安定性を求める人におすすめ
仕事で大量のデータを扱うクリエイター職の人や、消えては困るデータがたくさんある人におすすめしたいHDDです。
「大量のデータを安全に保管したい!」という人はIronWolfを検討してみてください。
失ったデータは戻ってこない
悲しいですが、現実です。
失ったものは基本的に戻ってこないのが自然の定理ですが、データも例外ではありません。
失ってから騒いでも戻ってこないので、失う前にしっかりと対策したいですね!
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