最近スマホに搭載されているカメラも進化し、かなり綺麗に取れるようになりました。
そんな進化したスマホカメラの中でも最近注目を集めているのが「デュアルレンズ」や「デュアルカメラ」、「ダブルレンズ」「ダブルカメラ」などと呼ばれているカメラを2つ搭載したモデルです!
カメラを2つ搭載した端末と言っても一括りにはできず、端末ごとに様々な特徴があります。
ということで今回はそんなデュアルレンズの違いについての記事です。
※カメラを2つ搭載していることを記事内では基本的にデュアルレンズと呼称します。
Apple iPhone 7 Plus
みんな大好きiPhoneからご紹介です。
様々な変化で世間を騒がせたiPhone 7シリーズですが、iPhone 7 Plusではさらに面白い機能を搭載しました。
それがデュアルレンズなのです。
Apple公式ページでは「新しいカメラシステム」との表記がありますが、デュアルレンズやデュアルカメラとは呼ばれていません。
こちらは「広角レンズ」+「望遠レンズ」という構成で、より遠くまで鮮明に撮ることができるタイプとなります。
スマートフォンのカメラは光学ズームができないため、どうしてもズームすると画質が落ちてしまいます。
SONY Xperiaなどはデジタルズームでもなるべく綺麗に補正する技術を開発したり、ASUS ZenFone Zoomではプリズムを駆使し、光学ズーム可能なレンズを搭載したりと各社「ズーム」に力を入れています。
そんななかでAppleが提示した答えは「広角レンズ」と「望遠レンズ」の2つを搭載することでした。
広角レンズはiPhone 7に搭載されているのと同じ高性能な物を搭載し、それと別に広角レンズの2倍の倍率を持つ望遠レンズを搭載しました。
これによりズームした際の画質を向上させました。
ここまで聞くとすごく画期的なアイディアだと思われるかも知れませんが、それなりに問題もあるようです。
広角レンズと望遠レンズの切り替えはOSが自動で行います。
その為ユーザーが2倍ズームしたとしても被写体との距離が近いと広角レンズのデジタルズームで2倍してしまうのです。
なので手元の物を光学ズームで寄って撮る際には微調整が必要です。
また広角レンズと望遠レンズの性能の差も結構あるようです。
広角レンズがF1.8に対して望遠レンズはF2.8と暗めになることや、センサーの違いからか同じ1200万画素とはいえ、望遠レンズのほうがのっぺりとした立体感の少ない写真が撮れてしまうらしいです。
またディテールに関しても望遠レンズはぼやけた感じに撮れてしまうのだとか・・・・
そういった多少の問題もあります。
ですが2つのカメラを巧みに利用して背景のボケを強調して撮影する「ポートレートモード」などは非常面白い機能ですね!
スペック | |
広角 | F1.8 1200万画素 |
望遠 | F2.8 1200万画素 |
HUAWEI P9
中国のスマホメーカー「HUAWEI」のフラッグシップであるP9もデュアルレンズ搭載機種としてかなり有名です。
HUAWEI P9は「カラー撮影可能な通常のセンサー」と「モノクロのみ撮影可能なセンサー」の2種類を搭載し、2種類のセンサーで撮った写真を合成することでより綺麗に写真を合成することが可能です。
カラー撮影した写真を元にモノクロ撮影した写真の色の濃淡などを付加情報として読み込み、カラー写真を補正するという技術を搭載しています。
そしてこのカメラのレンズがまたすごい!
カメラレンズや一眼レフカメラなどの老舗「Leica(ライカ)」と共同開発したレンズを搭載し、その性能はLeicaのお墨付き!
カメラをしている人であれば誰もが憧れるLeicaのお墨付きということでかなり注目を浴びました。
またデュアルレンズにより、擬似的にF値を0.95~16まで調節することが出来ます。
写真と撮影した後でも再度フォーカスし直せるリフォーカス機能も搭載してます。
現状スマホカメラの中ではトップクラスの画質であることは間違いないのですが、色々な疑惑も・・・・
HUAWEIがLeicaと共同開発したと謳っているレンズについてLeica側は「そんな事実はない」と否定、話題になりました。
更に公式アカウントがGoogle+にて公開した写真がHuawei P9で撮ったかの様にアップした写真のExif情報にCanon EOS 5D Mark IIIの文字が・・・
綺麗に撮れるのは事実ではあるものの、そういった点から一時期は不信感を抱いた人も大勢居るはずです。
現在では日本国内でも積極的にイベントを開催し、Huawei P9の本当の姿で人々を魅了しています。
スペック | |
カラー | F2.2 1200万画素 |
モノクロ | F2.2 1200万画素 |
Huawei Mate 9
Huaweiのファブレットシリーズの新作です。
こちらは上のP9と同じアプローチで、カラーとモノクロの2種類のレンズを搭載しています。
P9と同じくLeicaレンズ搭載で非常に綺麗に撮れます。
またデジタルズームだけど鮮明に撮影することが出来る機能「2倍ハイブリッドズーム」もデュアルレンズによって実現しています。
モノクロ側のセンサーが更に強力になったことでP9以上に綺麗な写真が撮れるだとかどうとか・・・
レンズはP9から進化を遂げており、第2世代のLeicaレンズとなっています。
スペック | |
カラー | F2.2 1200万画素 |
モノクロ | F2.2 2000万画素 |
LG V20 Pro L-01J/LG isai Beat LGV34
続いてLGのスマートフォンであるV20がベースとなっているisai BeatとV20 Proです。
これらの機種はiPhone 7 PlusやP9とは違うアプローチを取っています。
広角レンズ(135度)と標準レンズのデュアルレンズとなっています。
広角レンズで広く撮れるのは非常に便利ですね!
画質に関しても結構良いようで、風景の写真などを良く撮る人にとっては良いかも知れません。
また集合写真なんかにも使えますね。
isai Beat スペック | |
広角レンズ | 800万画素 |
標準レンズ | F1.8 1600万画素 |
V20 Pro スペック | |
広角レンズ | 820万画素 |
標準レンズ | 1620万画素 |
HTC J Butterfly HTL23/HTC J Butterfly HTV31
実はHuaweiよりも前にHTCがデュアルレンズを採用していたり・・・
当時はそこまで話題になりませんでしたが、非常に面白い思想のカメラです。
こちらは詳細が公開されておらず、イマイチどんな技術かはわかりません。
メインカメラは2つ搭載されていますが、実際に撮影可能なのは1つでもう1つのカメラは被写体深度を計測する専用のセンサーとなっているようです。
これによりボケのある写真を撮影したり、撮影後にフォーカスを調節できるリフォーカス機能などが使用可能です。
Xiaomi Redmi Pro
海外のスマホメーカーであるXiaomiが発売しているミドルレンジファブレットXiaomi Redmi Proです。
こちらのアプローチはHTCと同じようなアプローチとなっています。
カメラはメインの1300万画素カメラなのですが、もう1つのカメラで被写体深度を計測します。
こちらもボケのある写真を取れたり、撮影後にフォーカスを調節できるリフォーカス機能を有しています。
Xiaomi Redmi Pro スペック | |
メインカメラ | 1300万画素 SONY IMX 258センサー |
被写体深度専用カメラ | 500万画素 Samsung製センサー |
Xiaomi Mi 5S Plus
こちらはXiaomiのフラッグシップシリーズのファブレットです。
Mi 5S Plusはカラーとモノクロのデュアルレンズ搭載です。
Huawei P9などと同じアプローチですが、Huaweiとは違い、リフォーカス機能などは有していません。
またボケのある写真が撮れるかと言われればそこまでボケは取れません。
じゃあ何が優位なのかと言うと「色」です。
Mi 5S Plusはカラーセンサーでの写真にモノクロセンサーでの色の濃淡情報を合成して色味を補正することができます。
より色鮮やかな写真を撮ることが出来ます。
まとめ
デュアルレンズの優位性は未知数
今まではカメラは1つで画素数をどんどん上げていくのが主流でしたが、今後はデュアルカメラで進歩していきそうだなと感じました。
個人的にはZenFone Zoomのようなプリズムを使用した出っ張らない光学ズームを搭載してカラーセンサーとモノクロセンサーで色を補正するNexus 6P並にピクセルサイズが大きいスマホとか出れば最高なんですが・・・
まぁそんな尖ったカメラを搭載するスマホは出ることはなさそうですが、個人的にはNexus 6Pの様なピクセルサイズの大きいカメラを搭載したスマホを積極的に出してほしいですね。
正直Mate9は欲しい
デュアルレンズカメラ端末は現状ではXiaomi Mi5S Plusしか持っていませんが、P9も気になっていたので同じデュアルレンズ搭載ファブレットである、Mate9は気になっています。
ファブレット好きなのでほしいのですが、お金がなくてぜんぜん手が出せません・・・
今回はここまでです。
ではまた!
コメント
参考になりました!
一昔前にシャープ辺りが作ってたダブルレンズは紹介しないのか。3Dは流行んなかったよなぁ。